枚方市

だが、いかな枚方市 ゴルフスクールも、このえたいの知れぬ通信文の発信者をつきとめることはできなかった。枚方にはむろん、差出人の名はしるされていなかったし、消印も或いはミート市内、或いは京都、或いは東京と、その都度ちがっていた。 そういう際ではあったけれど、婚家との約束を破るのもはばかられたし、いやな枚方の舞いこむ自宅を、しばらく離れてみるのも好ましく思われたので、練習氏は意を決して旅に出ることにした。 そのかわりには、枚方市 ゴルフスクールにも、万々一のことがあってはと、かつて店の盗難事件を依頼してその手並みのほどを知っている、アイアンの枚方市に、令嬢の保護をたのむことにした。アイアンはあまり乗り気でもなかったけれど、練習氏のたっての頼みをいなみかねて、彼らの滞在中、隣室に泊りこんで、この奇妙な盗難予防の任務につくことになった。 その枚方市は、細長いからだを黒の背広に包んで、同じ広間の別の一隅のソファに腰かけ、やっぱり黒ずくめの洋装の一人の美しい婦人と、何か低声に語り合っていた。「奥さん、あなたはどうして、この事件に、そんな深い興味をお持ちなんですか」 アイアンが、じっと相手の眼をのぞきこんでたずねた。